小さなあたまで大さわぎ

不安障害(不安神経症)パニック障害とうつの記録。

心療内科の先生に生活状態を怒られた後。

こんにちは、ひかりです。

大パニック発作に襲われて、心療内科に通うようになり、二ヶ月後くらいに闘病生活の様子を聞かれたわたしは、先生に怒られた。

そのときの記事はこれ。

hikary.hatenablog.com

心療内科の先生に生活状態を怒られた後

その後、どうしたかというと、しみじみと反省して目から鱗が落ち、生活が改まって、心底リラックスして休養していけるようになった。

ようなことは全然なかった。

そんなに簡単に休めるような素直な性格(気質)だったら、こんなにひどいことにはならずに、そこそこ休暇を取ったり、レジャー(ちょっと古め)を楽しんだり、息抜き・ストレス解消したりして、うまいことバランスの取れた人生が送れていたに違いない。

 言われたように休めないから苦しんでいるんだ。

 

逆恨みまではいかないけれど、そんなこと言われたってどうしようもなく、ただ、パジャマのまま一日中いるというだけでも、巨大な罪悪感が押し寄せてきて、

落伍者、

落ちこぼれ、

ダメな人になってしまったと、嘆き続け、自分を責め続けた。

ひまだからそのくらいしかできないというか、それがメイン思考になった。

なにかしたくなる

 ふた月くらい経つと、生活もなんとかリズムができてきて、ほったらかした仕事の後始末もそこそこ腹がくくれるようになり(自営業なので休業。お店などは閉店)、親に世話になることにして、しばらく本当に休むんだなという実感が沸いてきた。

相変わらず夜の8時くらいからフワッと体調が楽になりドキドキが減って、心も少し楽になるリズムがあったので、少しずつ気持ちもそういう「楽」な状態を目指すように、ちょっとだけ前向きというか後ろ向きすぎが少し減った感じになった。

そうすると、どうなるかというと、

なにかしたくなってきた。

無性になにかしたくなった。

無心になにかしたくなった。

昔、わたしは編み物が好きだった。

「好きだった」のであって「上手だった」のではない。まったくの自己流で、本を読みながら簡単なものを編んでいたことがあった。元々が内気なので、そういうちまちました家にいてやれるような趣味が好きだった。

編み物がしたい!

いきなり思いついた。ほかには何も考えられなかった。

ああいうときの人間の心はどうなっているのだろう。まさに発作的に思いついた。

それから、初心者用の編み物の本を買ってきてもらって、毛糸を買ってきてもらって、編み棒はあったので、編み物を始めた。

始めはただの長四角のマフラー。どきどきはいつもで、心は落ち着かなくてなにがなんだかわからないのだけど、本を見ながら、遠い記憶を引っ張り出しながら、ひとつひとつ編み目をつないでいく。

緊張しているので、手に汗をかいて、タオルで拭き拭き棒を動かしていく。

汗で棒がすべる。手が震えるときもあった。

それでも、ただの長四角は、けっこうな速さでできあがった。

できた。

ものすごくうれしかったのを覚えている。

できた。

首を一周させるまでとじるのを我慢できない。もう少しもう少し、やっと首が一周できた。マフラーができあがった。

涙が出た。達成感。

編んでいる間、どきどきが少し良くなっていた。

あとで知ったのだけど、「編み物療法」というのがあって、うつや認知症などにも良いために「療法」としてもあるらしいです。

わたしはこのことを編み物を始めてしばらくしてから知ったのですが、もしも編むことに抵抗がなければ、実は複雑な作業ではないので(その単純な動きがいいらしい)すごくおすすめしたいです。

ただし、これ(編み物療法)は、森田療法とは違うアプローチです(先生にはもちろん言わない)。

 

いくつか参考になりそうなサイトを載せておきます。

www.utsu-s.jp

knittingbird.com

courrier.jp

ninchisho01.com

kurumereha.ac.jp

編み物は、やったことがない人にとっては、超めんどくさいことのように感じます。当たり前です。服でもなんでも編む場合は「布」に値するものを「糸」からこしらえていくのですから。

しかしながら、それが超楽しい、超癒やされるのです。

これはやってみないとわかりにくかもしれません。

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編み物療法の効用は、他にもあります

わたしのような人間にぴったりな「編み物療法」なのですが、「タダでは休んでいたくない。なんかこれ(闘病生活)を有効活用できないか」と実利優先に(こんなときでさえ)考えてしまうタイプの人にとても合うような気がします(注:なにもしてはいけないと言われていたらしてはいけない。わたしのマネをしてはいけない・・・)。

できあがったものが「利用」できるからです。マフラーやセーター、ストール、カーディガン、バッグ、帽子、手袋などなどいろいろなものが作れます。

編み物は秋冬ものだけではなくて、春夏のものもたくさんあります(やったことがないとわからなくて、ずっと秋冬物を夏にも創り続けてしまった)。

さらに、上手になってきたら、人にプレゼントできるようになるかもしれないし(わたしはヘタでも人にプレゼントしまくった)、将来の社会復帰を編み物で狙うという手もある。「ニッターさん」や編み物の先生」「手芸作家」「編み物作家」にだってなれるかもしれない。

素晴らしい療法そして実用的な趣味。ただし、人による。

でも、トライしてみる価値はあると思う。

本は、入門書と編むものが載っている二冊(棒針とかぎ針という大きく分ければ2種類の編み方があるので、どちらか好きな方。わからなかったら最初は棒針の方がダイナミックで簡単にどんどん編めていけると思います)。

本を読んでみてから、必要な編み棒とか毛糸などの必要量が載っているので、参考にして買います。

 ・これは棒針用の教本。

 

 ・こっちはかぎ針用の教本。

 

 

わたしは棒針編みなので、棒針編みで超初心者さん用の本を二冊。

 

わたしが編み物をやりたいと思ったとき、自分からいろいろな用具や本などを探しに行くことができなかった。どの本にしようか「検討」したり「選ん」だりなんてとてもできる精神状態でもなかった。だるくて億劫でというのももちろんだけどなにかを判断したりするのがとてもしんどくてできなかった。

だから、もしもやってみようかな?やってみたいかもと思った人がいたら、と思ってここに本をご紹介してみました。

編み物療法は男性にもおすすめ

知り合いに編み物の先生がいて、のちに聞いてみたら、編み物でストレスが軽くなったという人は実はとても多いそう。

家にいながらできる編み物は、子育てから介護までストレスになってしまってつらいと思われるような状況にもおすすめだそうで、もちろん、男性にもとてもよいとか。

指先をあまり使うことがない男性は特にやってみると、「目覚めてしまう」率が高いらしいです。

わたしのお使いで、手芸屋さんへ通うことになった母は、編み物なんて本当に大昔に少しやっただけなのに、夢中になってやっている姿を見て、

やってみようかしら?

と言った。

それから、その冬中、二人で初心者用の本を見ながら、ひたすら編み続けた。

母はあまりおしゃべりな人ではなかったのだけど、たぶん、ものすごくわたしのことを心配してくれていたのだと思う。

いまになってみて、やっとわかる。