小さなあたまで大さわぎ

不安障害(不安神経症)パニック障害とうつの記録。

大パニック発作から寝たきり生活へ、経過3ヶ月後食欲が戻ってきたら・・・

こんにちは、ひかりです。

食べ物の味がしなくなっていた

大パニック発作の前から食欲はどんどん落ちていて、なにを食べても味がしなくなっていた。紙を食べているような、味とかがまったくしなくなっていた。のだけど、それに気づくのがだいぶ経ってからのようで、半年くらいしてからそういえば味がしない、とわかった。だから、倒れる前からだったのだ。

そういう予兆のような、悪くなる感じというのがもうわからなくなっているということ自体が問題なんだろうと今は思える。

家族などによく気をつけて見ていてくれる人がいた場合には、不幸中の幸いかもしれない。ただ、神経症でもわたしの場合の不安神経症(全般性不安障害)の類いは、本人はつらい思いをしているのだけど、生活自体についてはあまり不自然なところが見られなくて、わかりにくいことがあると思う。

元気がないとか、疲れているようだとか、なんとなくぼーっとしている、行動が遅い、あまり家から出たがらなくなったなどが見た目の変化としてあると思うが、こういうときは誰でもあるだろうし、気に留められにくいかもしれない。

 

わたしの場合はこれらに加えて、食べることも意欲がわかなくなって、落ち着かない不安な気分が優先するので、食べる気にならなくなっていた。小さなどきどきどきがいつもあったら食べたいなんて思わない。特に、外へでかけるようなときや朝など。

 

心療内科で出されている薬には、食欲が出るという効能?注意書き?副作用?が書いてあった。日頃は太ることがいやでそんな薬だったら飲まない方がマシだと思っていたろうが、このときばかりはとにかく食べないとマズイかもしれないという危機感はあった(危機感を持てば持つほど緊張して食べたくなくなった)。

頬がげっそりして、血色がよくなくてエネルギー感がゼロなので、そして実際に倒れるし、よろよろしているし、ちょっとトイレに行って帰ってきても「はあ」と言ってため息をつくし、この人だいじょうぶだろうか、という感じだった(自分でそう思っていただけかもしれないが)ので、とにかく栄養は二の次で、食べたいものを食べるようにしていた。

実際の体重は思ったほど減らなかったような気がするが、なにしろ計っていなかったのでよくわからない。たぶん3〜4キロ程度じゃないだろうか。 

食欲がじわじわと戻ってきた

3ヶ月を過ぎたあたり、その年の冬になったくらいからじょじょに食欲が出てきた。でも、好きなものしか食べたくなくてわがままになっていた。

反動というのが一番ぴったりくると思う。いままでなにかで抑えつけられていた「食欲」=本能のようなものが目を覚ましてじわっと立ち上がった感じだった。

それは、まったくの本能で、夜中に始まった。

真夜中あるいは明け方に、無性に食べたくなる。なにか甘いものが。

元々甘いものが大好き。だから太るのもそういう傾向ならではなので、少し気をつける生活だったのが、たがが外れた。

夜中に甘いものを探して台所へ行く。

ほとんど夢遊病のように。

 家族も甘党で、なにか必ず甘いものがある家だった。わたしのお気に入りは「あんこ」。

 

  

これを一缶食べてしまう(おいしいですけど)。夜中に台所で。

「夜中に台所で僕はきみに話しかけたかった」という谷川俊太郎の有名な詩集があるが

「夜中に台所で私はあんこを食べたかった」。

缶詰がぱっかんと開くのではなく、缶切りが必要なものでも負けない。夜中にコリコリコリと開けて食べた。

さらに、食パンや菓子パンなどもターゲットに入っていて、ちょっと柔らかめの甘めの食パンなどは一斤まるごと食べてしまうのだった。

自分ではあまり悪いことをしている感じはなくて、それよりも無性に食べたくてガマンができなかった。

ちゃんと台所へ食べに行くという自覚はあった。さあ、食べに行きましょうという感じ。

いつやめたのか覚えていないが、だいぶ長いことやっていたような気がする。

家族はうすうす知っていたようだが、わたしに面と向かって言わなかった。

あとで、わたしの病気がよくなってから、笑い話で出たときには、

「やっぱり知っていたんだ」と思った。ちらっと台所で出くわしたこともあったようだった。

 脳のストレスと糖分

これは、実感としてだから、ほかの人に当てはまるのかはわからないのと、エビデンスというか、医学的になるといろいろな意見があると思うので、そういうふうな意味合いで書くのではない。

このことをずっとあとから冷静に考えてみて、あのときの異常な甘いものを欲する気持ち、まさに糖分、そして炭水化物系のもの(糖質として)を欲する気持ちは具合の悪い状態が引き起こしていると思わざるを得なかった。

糖分は、たぶんだけれど、わたしの栄養不足を補おうとする本能のほかになにかストレスで脳がものすごく疲れているようなときに欲した「脳の飢餓感」「脳の欲求」だったような気もする。脳が「異常に」働き過ぎて栄養不足に陥っていたような、そんな感覚。

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これは、糖分が脳の唯一の栄養素だと思う、と言っているのではなくて、そういう非常時には、脳は糖分をたくさん必要とするようなことがあるのかもしれないという個人的な見解です。

理由は、ほかにもあると思う。

血糖値が上がると安心感が出てきて、リラックス感(多幸感)があるので、それを欲した。

とか、

糖分は一度摂るとすぐに依存する感情ができやすいので、そういう自身の理性的精神が後退しているようなときには依存がものすごく早く現れるから。

とか、もっとあるかもしれない。

ただ、ひとつには、この習慣を続けていても、普段の食生活が少し上向いてきたことを差し引けば、体重が増えなかったことが奇妙だった。

あれだけ食べれば少しずつでも太っていって当たり前なのに、太らなかった。

なにかがこのあんこたちを代謝しているのだ(これはあの当時からものすごく奇妙だった。そしていつか元気になったらどこかで書きたいと思っていた)。

それで、わたしはこころのエネルギー(こころがデータ収集をしてオペレーションをしている)脳みそが怪しいと思ったのだった。

 脳とストレスと糖分の管理

こういう体験をして、じゃあ、脳にとっては糖は必須なのね、だから糖分を適度に摂るのはやっぱり必要なのだわ、とは思わない

このあと、わたしは食欲が戻ってきて、さらに、昼間も炭水化物を大量に摂取するようになっていったからだ。

このころから、じょじょに味覚も戻ってきたようだった。

そして、昼間も食べられるようになった。いわゆるご飯、食事というお菓子類、果物類ではないちゃんとした栄養を。

そのなかでも、炭水化物。

いまでこそ、低炭水化物などと言われているが、その当時はそんな言葉はなくて、なんでもご飯が食べられればいいと思っていた。

白米も食パンも菓子パンも麺類も大好き。

大好きというのは依存症の域だった。

そして、さすがに自分の身体のキャパを超えたのか、ブクブクと太りだした。

さらに長い年月をかけて、糖分との戦い?をしてきて、最近やっと

こころとか脳とかストレスとかと糖分について、わたしなりに出した方針は、

「脳にそんなになるまでストレスをかけすぎなように充分気をつけよう」というのと、「異常な糖分を欲するときにはストレスがかかっていないか気をつけよう」というものだった。

欲するがままに好きなものを食べ「続けて」いくことは、からだとこころのバランスを取りにくくする。

だからと言って「ストイックに(やりすぎて)」制限するのもまたからだとこころのバランスを欠いていく。

その加減は、自分なりに見つけていくしかないと肝に銘じた。

なぜかというと、このくらい(本人にとってはけっこう心配なこと。甘いものがやめられない)のことは、医者にとって、あまり興味を引く症状ではないようだったのだ。

だいぶたってから先生に、甘いものが食べたくなってやめられない(表現がだいぶ控えめ)と思い切って打ち明けたら、

「まあ、そういうときもあるでしょうから、あまり気にしなくてもいいんじゃないでしょうか」

とあっさり言われた。

こういう自覚が出てきた時期くらいにはだいたい症状は収束へ向かっている。

客観的になれれば、だいぶ収まってくる可能性が高い。

この事件は、あとから、だんだんとバラエティーに富んだ神経症の症状と関わっていくときの指標のようなものになった。

 ※糖分:いわゆる糖分として使っています。「甘いもの」などや炭水化物に含まれる糖質も含めて広義の意味合い。

※糖質:炭水化物から食物繊維を差し引いた残りの糖。